【最新号配布開始】東京オリンピック終了。8月24日からは東京パラリンピックがスタート【パラリンピックの見どころ総まとめ】他
東京オリンピック終了。8月24日からは東京パラリンピックがスタート
世代交代もあった。ニュースターも誕生した
新型コロナウイルスの影響で1年延期となった東京オリンピックが8月8日、幕を閉じた。
開会式の4日前に開会式の楽曲を担当していたミュージシャンの小山田圭吾氏が辞任し、前日には開会式のショーディレクターを務めていた小林賢太郎氏が解任され、「開会式は行われるのか?」と危惧された中でスタートした五輪。
開会式の出来については「地味」だのなんだのと賛否両論ではあったが、そもそも何と比べての意見なのかはよく分からない。4年前のリオと比べて? 場所も時代も違うものと比較されても、という気もするが、作品として見た場合、責任者が明らかになっていないものを見せられるのは作者の分からない小説を読まされているようで、いささか居心地が悪い。
これは小林氏のせいではなく、開閉会式の演出を統括していた佐々木宏氏が辞任した後に新たに「統括」というポジションを置かず、直前になってさらっとクリエイティブチームのメンバーを発表するという謎の行動をとった組織委にあるのは明確なのだが。
開幕後も東京都の、いや全国の新型コロナウイルスの感染者が増え続け、東京の緊急事態宣言が延長されるといった異常事態に見舞われた競技場の外側に対し、内側ではアスリートたちが死力を尽くして戦った。「五輪が開催される東京の夏は温暖」などという言葉を信じて東京にやってきた選手はいないとは思うが、酷暑の東京で競技をさせてしまったことに申し訳ない気持ちの都民は多いはず。
4年に一度という希少性からやはり五輪での活躍はアスリートの今後の人生を大きく左右する。
地元開催ということもあり、ジュニア時代から強化を進めてきた各競技団体の努力もあってか、メダルを量産した日本は大会第14日の8月5日に過去最多だった前回のリオデジャネイロ五輪の総メダル数を超えた。そんな中でも2つの金メダルを獲得したのが水泳の競泳女子の大橋悠依と体操の橋本大輝。
25歳で五輪初出場と競泳選手としては遅咲きの部類に入る大橋の穏やかな笑顔に癒された人も多いはず。
19歳の橋本は男子個人総合と種目別の鉄棒で金メダルを獲得。鉄棒は日本の体操界を長くエースとして引っ張ってきた内村航平がまさかの落下で予選落ちした種目。残酷でありながら鮮やかなコントラストを見せつけられた。
8月24日からは東京パラリンピックがスタート。今度はどんなドラマを見せてくれるのか。