映画『全員切腹』主演の窪塚洋介が壮絶切腹シーンに「1回死んだんだと思う」

豊田利晃監督

 切腹ピストルズの総隊長・飯田団紅は音楽ばかりではなく、重要な役どころでも出演「2019年から豊田監督とは毎日のように会うような仲。映画に関しては僕は役というより“そのままそこにいろ”と言われて、映り込んでいるにすぎない。音楽に関しては映画の始まりのところも任せていただいたが、あれは自信作。これからの時代の何かをほうふつとさせる曲だと思って自信満々になっている」と語った。

 撮影は2日間とあって「スタッフはほぼ寝ずに突入」という強行日程。タイトル通り、主演の窪塚の切腹シーンがあるのだが、豊田監督は「2日目に切腹シーンがあった。あの長ゼリフをリハーサルから窪塚洋介はすべて覚えていた。だからあれほどの気が入ったシーンになった。切腹シーンは血の分量などで失敗するときもあるから絶対、お腹に刀を突きつけたところでカットを割るもの。でも今回はワンカットでいくことにした。それがスタッフのプレッシャーとか現場の緊張感につながって、いいものが撮れたと思う。それも窪塚洋介の才能だと思う」などと振り返った。

 ワンカットにも関わらず、窪塚は切腹シーンでみるみる顔色が変わっていくのだが、それは呼吸を止めての迫真の演技から。窪塚曰く「1回死んだんだと思う(笑)」とのこと。