自民党総裁選で岸田文雄氏が決選投票で河野太郎氏に87票差をつけ勝利。新総裁に就任
1回目の投票でも河野氏を押さえトップに
自民党の総裁選挙が9月29日に投開票され、岸田文雄前政調会長が決選投票で河野太郎ワクチン担当相を破り、第27代総裁となった。
今回の総裁選には岸田氏、河野氏、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行の4氏が立候補した。
国会議員票380(有効投票数)と党員票382の計762票を争った1回目の投票では岸田氏が256票(議員票146票、党員票110票)で河野氏の255票(議員票86票、党員票169票)を押さえトップとなったが、過半数に届かなかったため決選投票となった。3位は高市氏で188票(議員票114票、党員票74票)、4位は野田氏で63票(議員票34票、党員票29票)だった。
党員票が都道府県各1票に圧縮される決選投票では岸田氏が257票(議員票249票、党員票8票)、河野氏が170票(議員票39票、党員票131票)だった。
新総裁に選出された岸田氏は「コロナ対策に必死の覚悟で努力を続けていかなければならない。また数十兆規模の経済対策を年末までに作り上げなければならない。そしてその先には新しい資本主義、また自由で開かれたインド・太平洋の実現、さらには少子化対策など、我が国の未来に関わる重大な課題が山積している。私は早速今日から全力で走り始めます。全国の党員の皆さん、国会議員の皆さん、ぜひ一緒に走っていただきたいと思います。岸田文雄の特技は人の話をしっかり聞くということ。皆さんと一緒に開かれた自民党、そして明るい日本の未来を目指して努力をする覚悟であります」などと挨拶した。
今後、岸田氏は10月4日に召集される臨時国会で行われる首相指名選挙を経て第100代首相に選出されることになる。