山下実優が伊藤麻希との防衛戦に向け「蹴りを食らう前に私を倒さないと私には勝てない」と断言【東京女子プロレス】

10・・9大田区に向け全選手が集まり決起

「団体として両国を目指して、メインに立ちたい」

――タイトル戦が決まってから、前哨戦は9月15日、新宿FACEでの6人タッグの一度だけ。伊藤選手はかなり研究してきてる感がありましたが…。
「研究はしてくるだろうなって思ってたし、そこに関してはそんなに動揺はしてません。前哨戦でSkull kickをかわされて、伊藤デラックスにいかれて、時間切れ引き分けだったけど、最後、伊藤が押してる印象で終わった。そこの部分では悔しいし、伊藤デラックスまでいかれるとキツいなというのは思いました。でも蹴りをかわされたのはそこまで動揺してなくて、どれだけ研究しても私の蹴りからは逃げられないっていう自信があります。蹴りに関しては食らう前に私を倒さないと、伊藤は私には勝てないですよ」

――9カ月間、戦うことが少なかったので、楽しみも膨らんでますか?
「そうですね。より膨らみます。珍しく前哨戦も少なかったので、楽しみ。伊藤もそんなに準備するタイプじゃない。追い込んだときの爆発力はすごいから警戒します。会場の空気も私としては大きい部分。どう勝負に出るのか自分自身、そこを含めて楽しみです」

――大田区では単に勝つだけではなく、東京女子のアピールもしていかなきゃいけない立場ですよね?
「常に勝負だけではなくて、試合内容だったり、見に来てるお客さんを楽しませなきゃいけないというのはあるんですけど。より今回はもっともっと見せなきゃいけないというのはある。結果だけじゃなくて、しっかり自分の色を見せて、私の強さを見せて、アピールしていかなきゃいけないのはあります。蹴りにはこだわっていきたい」

――伊藤選手とは、2019年1月4日、後楽園で当時王者だった山下選手が防衛戦で対戦していて、ベルトをかけたシングル戦は2年9カ月ぶりになりますが…。
「全然違いますね。本人も言ってたんですけど、あのときはお客さんも“まだ早いんじゃないの”って空気がありました。伊藤本人が感じるほどの空気が。そこから約2年でここまで来た。今ってみんな“伊藤行け、勝てる”という期待もあるんじゃないですか。そこにもっていけた伊藤はすごいと思います。そういう面にしても相手としてもパートナーとしても尊敬します。大きい存在になったなと。2年前の対戦は参考にならない。別人と思ってもいいくらい。伊藤のプロレスに対する気持ちも。“伊藤を見ろって”根本は変わってないけど」

――前回はV10を果たしましたが、チャンピオンとして、今後のビジョンは?
「今年のトーナメントのときから言わせてもらってるんですけど。チャンピオンとして東京女子を、初期から自分が両国国技館でデビューしたときから思い続けてきた。両国国技館という場所での大会を、東京女子で来年には現実にしていきたい。そこでチャンピオンとしてメインに立つというところが目標。そこまでどれだけ防衛できて、どれだけ内容の濃い色づいたチャンピオンであるかというところも目標。まずは伊藤を倒して、先を見据えて、それまでは団体として両国を目指して、メインに立ちたいです」

<<< 1 2 3