乙武氏がロボット義足で約70mの歩行を披露!「歩きたいと願う人の選択肢に」
写真右・トークセッションに参加した落合陽一氏からは「2025年の大阪万博で走る乙武さんを見てみたい」と新たなリクエストも
迎えた本番。スタッフやメディア関係者、さらにはLIVE配信で多くの観客が見守る中、科学未来館のシンボルである球体「ジオコスモス」に向かって、一歩一歩、足を進めた乙武氏。全身に汗をにじませながら、当初の予定50mをはるかに上回る歩行を披露。義肢装具士の沖野敦郎氏も「一番いい歩きができた」と太鼓判を押した。
お披露目後のトークセッションで乙武氏は「これまで四苦八苦して、1年目、お披露目会をしたときには10mを歩けるようになりました。そこから2年半、今日、ようやくここまで歩くことができました」と歩みを振り返る。「今すぐ社会実装して誰もが使えるようになる技術ではないのかもしれない。でも、僕らは“義足界のフェラーリを作っている”のかなと思う。高度なスポーツカーの技術が乗用車に転用されているように、今回の技術が他の義足に転用されて、次第に安価になってという、いい流れになればいい」と、乙武氏。沖野氏も「歩きたいと願う人の選択肢のひとつになれば」と、期待を寄せた。