ジャンルすらドライブ!息を飲むアクションサスペンス映画『キャッシュトラック』!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
こんにちは、黒田勇樹です。
コロナ関係の規制が解除されて、街に人が戻ってきた…んですかね? ちょっと前からみんな出歩いていた気もするんすけど。
先日、知り合いの舞台を見に行ったんですが、ちょっとずつ人が劇場に戻ってきている気もして、そっちはちょっとホッとしています。
まあ、どっちにしてもお互い気をつけましょう。
では今週も始めましょう。
ざっくり言ってしまうと「現金輸送車襲撃事件」を中心とした映画なんですが、主演が“無敵の運び屋”「トランスポーター」シリーズで、お馴染みジェイソンステイサム。
「また、運ぶんかい!!」
と、ツッコみたくなる気持ちをおさえ客席についてみると…運転は別の人!
前半に少しカーアクションはあるものの基本的にはフィルムノワールとか、クライム映画とか呼ばれる「犯罪を扱った映画」なんですが、作中で、アクションからサスペンス、ヒューマンドラマまで、ジャンルというか“脚本や撮影の手法”を、軽やかに行ったり来たり。
しかも回想とか、別視点とかもバンバン描かれるんですが、そこに「サブタイトル」のテロップが出たり「〇時間前」とか出たりするんですが、この「〇時間前」
「どのシーンからの!?どのタイミングからの〇時間前!?」
何の説明もないです。
いや、僕たちが日本のサスペンスに慣れすぎたのかもしれません。
まず、日本のサスペンスは「探偵役」という、お客さんの代わりに謎を説明しながら解いていく役を置くことが多いです。
そして、テレビドラマが主流なので「途中から見た人もチャンネルを変えない様に」都度都度“状況”を説明していく文化が映画にも流入している印象。
この映画に、事件を説明してくれる“探偵役”は、出てきません!
一応、主人公の「犯人捜し」がメインストーリーになり、その犯人が見つかるシーンがあり大筋のすっきり感は担保されるんですが、上に書いたような“日本のサスペンス”みたいな優しさは皆無。
しいて言うなら「観客が探偵」
「英雄か、悪党か」という、キャッチコピーにたがわず、最後まで“善悪の所在”を考えさせられる骨太のストーリーな上に、説明の少なさ。
が、しかし!
最後まで観ると、全貌ははっきりと理解できるし、何よりそういう“全部”が、あいまって
ずっとカッコいい!!
キャストも“イケオジ”だらけなのでぜひ、“漢の世界”へ遊びに行ってみてはいかがでしょうか?