車いすバスケットボール日本代表が新体制を発表。「ジャパン・スタイル」磨きパリへ
東京パラリンピックでは6位入賞の女子日本代表(写真・Paraphoto 山下元気)
女子は「得点力」と「次世代育成」
一方、女子の強化プランは「得点力で勝負していけるチームづくり」。岩野HCは、これまでの強みを維持しながら「セットプレーや個人のシュート距離など、まだまだ改善していける余地がある」と強化のポイントを挙げた。また、女子は東京パラリンピックでの選手引退などもあり、早急な世代交代も喫緊の課題。今後は地域ブロックごとの強化育成や普及部門と連携し、全国的な次世代育成にも力を注ぐ方針を示した。
来年はパリパラリンピック出場への序章となる、大きな国際大会が2つ控えている。10月に中国・杭州で開かれるアジアパラ競技大会、11月にドバイで開催される世界選手権だ。年が明け3月には世界選手権の予選が始まることから、年内にも強化指定選手の選考合宿を行う見通し。
「いろいろな事にチャレンジする中でも、まずは世界選手権でトップ5をキープしたい。パリでまたファイナルの舞台に立つことが目標」と京谷HC。岩野HCも「世界選手権ではベスト4を狙いたい。パリ大会では、男子と同じようにメダルに絡んで、金メダルを目指せれば」と前を見据えた。「ジャパン・スタイル」の進化へ、パリへの道が始まった。