近代五種 太田捺『新星』【アフロスポーツ プロの瞬撮】

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。

撮影/文章:西村尚己(2021年11月13日・14日 第61回近代五種全日本選手権大会)
11月12日から14日までの3日間、栃木県宇都宮市などで開催された近代五種競技の全日本選手権。
女子は根室市在住の中学2年生で14歳の太田捺(おおたなつ)が初優勝。
男女を通じて史上最年少での全日本チャンピオンが誕生した。
 
近代五種は一人で水泳、フェンシング、馬術、レーザーラン(射撃&ランニング)の5種目をこなす総合競技だ。
フィジカル、メンタルともに強靭な能力が求められ、その過酷さからキング・オブ・スポーツと称される。
 
太田は2020年からナショナルチームに選出。
視線の先にあるのは“世界”の大舞台だ。
 
もちろん目標は3年後のパリ五輪。
若き“新星”がどのように世界に羽ばたいて行くのか。
静かに見守りたい。
 
■カメラマンプロフィル
 
撮影:西村尚己
 
1969年、兵庫県生まれ。大阪大学大学院工学研究科修了。
人間味あふれるアスリートの姿に魅せられ、学生時代にスポーツ写真の世界と出会う。
大学卒業後は、国土交通省に勤務しながらアマチュアカメラマンとして活動するも、どうしてもプロの世界で挑
戦したいという想いが募り、2016年にアフロスポーツに転職。
現在は国内外のスポーツを精力的に撮影し、人間の情熱や鼓動、匂いなど五感で感じとれる作品づくりに励む。
2007年 APAアワード写真作品部門 奨励賞
2013年、2015年 写真新世紀 佳作 ほか
 
★インスタグラム★
アフロスポーツ

1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。

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