元仏代表のリュック・アバロがジークスター東京に合流「チーム、日本のハーンドボール界の発展に貢献したい」<ハンドボール男子>
フランス代表として五輪金メダルを3回、銀メダルを1回獲得しているハンドボールのリュック・アバロが日本ハンドボールリーグのジークスター東京に加入しチームに合流、16日、都内で入団会見を行った。デビュー戦は19日の対大同特殊鋼戦の予定。
アバロは日本語で「皆さん、こんにちは」と挨拶すると、「私のハンドボーラーのキャリアとして新しいページが開きます」と笑顔を見せ、「これからチームに貢献して成長し、日本のハンドボール界の発展に貢献したい」と優しい口調で意気込んだ。
世界のトップで活躍する選手。日本でプレーすることを決めた理由について聞かれると、「小さいころからフランス代表としてたくさんタイトルを取った後はヨーロッパを出たいと思っていました。日本のハンドボール界にはこれから成長したいという意欲があり、タイミング的にも自分がやりたいことと一致しました。あとは単純に日本が好き。日本の人たちも、国としても美しくて以前からひかれていました」と説明した。
隔離期間を経て、15日にチームに合流して初練習を行ったそうで、「みんなといい1日を過ごせて今後のモチベーションになりました」。
ジークスター東京に入ってまず何をしたいかと聞かれると、「まずはチームを優勝させることです。代表を引退したので、これからはもっとクラブに集中できます。昨日練習でも言ったのですが、自分が光るというよりもクラブを優勝させることに力を注ぎたいです」と、意気込んだ。
入団のファーストコンタクトはアバロから。土井との共通の知人であるフランス代表のティモテ・エンゲサンを通じて、土井に連絡があったという。今夏の東京五輪の選手村でエンゲサンらと歩いていたアバロを見つけて土井が話しかけ、日本のハンドボールの環境や状況などを共有したという。
ジークスター東京の横地康介監督は「世界的な名プレイヤーであるアバロ選手が我々ジークスターの一員となってくれたことを本当に心からうれしく思っています。昨日初めてお会いして、素晴らしいパーソナリティをお持ちですぐにチームに溶け込んでくれるだろうと確信しました。我々ジークスター東京にとってもそうですが、日本のハンドボール界にとって、すごく大きな出来事になったと思います。ファンの方々にとっても刺激的な出来事になったと思う」。さらに「世界トップの経験や知識をジークスターだけじゃなく、日本のハンドボール界にシェアしていただいて、我々としてもチームに生かし、日本のハンドボールが世界に通用するレベルに行けるように協力していただきながら一緒にやっていきたい」と、期待を寄せた。
ジークスタースポーツエンターテインメント株式会社の大賀智也代表取締役は「戦力アップするのは間違いないこと」としたうえで、「ファッションやアートなどいろいろな才能をお持ちです。我々ジークスターもデュアルキャリアというのを歌っていますので、そういうところを学ばせていただきたい」と話した。