元超新星ユン・ソンモ 日韓の撮影現場の違い語る「韓国では週に50時間以上撮影できない」

 

 国際短編映画祭ショートショートフィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)による秋の国際短編映画祭・韓国特集プログラムのトークイベントに、元超新星の俳優ユン・ソンモが登壇。日韓の撮影現場の違いなどを語った。

 相変わらずの流ちょうな日本語でトークを繰り広げたソンモ。この日は上映された5作品を鑑賞し「友達もいるし先輩もいるし」と見ごたえに太鼓判。

 ドタバタコメディー作品について聞かれ「僕の好みではないです」とストレートに感想を述べたり、東方神起・ユンホの映像作品に「さっきのコメディーとユンホさんのとで10倍、20倍くらいかかってるお金が違うと思う」とぶっちゃけトークで観客を笑わせたソンモ。ソ・イングクの作品については「僕も昔、超新星でデビューしたころ、いろいろな舞台に立っていろいろな人になって、何が本当の自分なんだろうと思ったことがあった」と共感を寄せた。

 現在、韓国と日本で俳優として活動。韓国と日本の撮影現場の違いを聞かれると「韓国は法律により週に50時間以上、撮影ができない。スタッフが撮影帰りの車を運転して事故を起こすということが毎年あって、今は、1時間でも過ぎたら電話したら監督とかプロデューサーとか捕まります」と説明。さらに「日本では、去年僕も映画を撮ったんですが、その日6時に現場に呼ばれて、次の日は5時によばれて(笑)」と苦笑し「どっちがいいかといったら…やっぱり人の命が大事じゃないですか? それは世界的にやってほしい」と撮影環境の改善に期待。

 その一方で、撮影現場の話題になると「日本のドラマに3つくらい出演したんですが、現場の雰囲気がめっちゃいい。日本の皆さんは親切で優しくて、撮影期間中楽しかった。韓国だと正直、撮影が終わると大変だったと思うことの方が多いけど、日本ではまた初日に戻りたいと思う。韓国もそうなってほしい」と明かした。

 韓国コンテンツのパワーの理由は「アーティストが韓国の財産」と語りつつ「でも逆に韓国人は日本の監督や脚本家が天才だと思ってる人が多い。アニメもそうだし」と力説。

 好きな韓国の俳優は「イ・ビョンホンさん」。好きな日本映画は「『アウトレイジ』シリーズ。好きだし、出演してみたい」。最近のお気に入り作品は「僕がずっと共演したいと思っている有村架純さんの『ちひろさん』がネットフリックスで韓国でトップになっていて僕も見ました。やっぱり日本の映画は日本の色が出てるなと思いました」と目を輝かせた。

 映画の撮影や編集スタイルの日韓の違いなどにも言及し、大いに映画トークで盛り上げたソンモ。「これからもいろんなところで演技と歌の分野で頑張っていきたいです」と日韓での活動に意気込みを見せていた。

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