「WEAVE JAPAN2025」でエンターテインメントという視点を切り口にディスカッション「眠れる文化を、どう熱狂に変える?」。ニコニコ超会議誕生の裏側も
ナビゲーターを務めた株式会社オウルズコンサルティンググループの若林理紗氏(撮影・蔦野裕)
長谷川氏は「普段考えていることはシンプルに2つしかなくて。我々アーティストのマネージメントやレーベルとして、一つはモノ作り。一緒に音楽を作りながら映像を作る。モノ作りをしようということと、物語ろうということ。それは宣伝的なことにもなっていくのかもしれないですけど、いろいろシンプルに突き詰めていくとモノ作りと物語るということが、熱狂に変えるかどうかというか、スタートでやるべきことはこれだけ。反省すべき時は作っているものが面白くないんじゃないかっていう自己反省か、物語れてないんじゃないか、物語りきれてないんじゃないか、ということをとにかく振り返るということだけ。そこにもうちょっとだけ加えていくならば、先ほど皆さんがおっしゃったように、折れかけた気持ちや自分ごとにするという当事者性だったり、第三者が独自に解釈をできるような余白を残しておくということだったり。工業製品ではないので、きっちりし過ぎると遊びがなくなる。だから一つの映画を見ても一つの音楽を聴いても、私はこう思う、僕はこう思う、というのもまた楽しい。そういう余白があるということは大事だと思っている」などと語った。

