きゃりーぱみゅぱみゅの生みの親らがディスカッション。クリエイティブにおける日本の強みは「繊細さ」「日本人特有のきめ細やかさ」「日本的感性」

盆栽プロデューサーの小島氏(右)(撮影・蔦野裕)

 小島氏は盆栽を通じて世界に日本のカッコよさを伝える盆栽プロデューサー。小島氏も「最近になって特に海外の方に注目されるようになってきているなというのはすごく肌で感じているんですが、盆栽って歴史がたくさん詰まっているんですね。ちょっとしたユニークなものが海外の方にとても新しいものとして受け入れられています。例えば左にある真柏(シンパク)という木は。こちらの樹齢が約400年ほど。400年というと江戸時代を越えてきているんですね。 これ、400年生きていて、一代で築くことはできないんです。何人もの作家さんだったり、愛好家さんだったり、オーナーさんたちがいらっしゃって、毎日水をあげて、太陽の光をあげて、風通し、剪定、いろんなことがある。でも、人は寿命が来てしまいます。江戸時代なんて平均年齢は30〜40年で亡くなってしまいます。次の方に受け継がれていくんですね。で、また次の方も同じようなことをしていくんですね。それをずっと繰り返して、繰り返して、繰り返して、愛でることによって、今、僕たちの目の前に生きて、僕たちも同じようにまた愛でるんです。剪定をして、過去の方たちがどんな木を作りたかったのか、絶対に未来のことを考えてやっているはずなので、針金の掛け方とか枝の抜き方とか、そういうのを僕らは置き手紙って呼んでるんですけど、手紙を読んで“じゃあ僕らはこうしよう”とつなげていく。所有というより、未来につなげていく。この感性がすごく外国の方たちに刺さっている。日本的感性というものを感じています」と日本文化の繊細さを日本の強みとして挙げていた。

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