あのスピッツの名曲を名匠行定勲監督が映画化!映画『楓』で、福士蒼汰と福原遥に涙とキュンが、止まらない!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

 黒田勇樹です。

 一気に冬らしくなってきました。まあ12月なのでしようがないといえばしようがないので、ここは我慢して生き抜こうと思う今日この頃です。

 昨今、スキマバイトやnoteを書いてるだけの人に見られているかもしれませんが、年明けにやる公演の準備を着々と進めています。とんでもないことになりそうなので、ご期待ください。

 では今週も始めましょう。

『楓』12月19日(金)全国公開 配給:東映/アスミック・エース Ⓒ2025 映画『楓』製作委員会

 もうね、恋愛映画の巨匠である行定勲監督が福士蒼汰と福原遥を、撮ったらね、良くないわけがないんですよ!
 キュンキュンとウルウルの波状攻撃に、途中で、変な声が出そうになりました。

 個人的な視点の話になりますが、筆者も一応子役出身、ライダー俳優なので主演のお2人は、ずっと一方的なシンパシーを感じながら見守っていて「お芝居上手くなったなああ!」という、謎の感動がありました。ファンの人達とは共感して頂けると思います。そのくらい、ストーリー、演出、演技全てが良かった!

 ここから先は壮大なネタバレ(映画『シックスセンス』含む)をするので、読みたくない人は読まないで下さい。
 ただ、公式がしている範囲は越えないので予告とか公式サイトを見た人は安心して読んで下さい。知ってて観るのも知らないで観るのも、どちらでもとても楽しめると思います。

 日本が誇るロックバンド(確か本人たちがそう言ってた気がする)の名曲「楓(カエデ)」を原作に作られたラブストーリー。「さよ〜な〜ら〜 君〜の声を〜」って、あれですね。公式の予告編でいきなりネタバレをされます。

「双子の兄が恋人を残して死んで、弟が兄のふりをする」。

 うぉおおおい! きちんと、そのあらすじを知らない人に向けて映画は作られているので、知らなければ、不思議な違和感を感じながら徐々に事実が明らかになっていき感動の渦に巻き込まれる構成になっています。『シックスセンス』の予告で「ブルース・ウィリスは死んでいます」って、予告の最初に流すようなものですよ!

 ここからが、巨匠の凄いところ。
 知ってたら知ってたで、最初からずっと泣ける。やられました。

 演出面で特に良かったのは、福原さん演じる生き残った恋人の事故の後遺症が、映像的な演出に非常に効果的に使われているところと「楓」が、ところどころ流れるのですが全く鼻につかないところ。

 結構序盤で、思い切り「楓」が流れて、筆者は「こういうのって、ラストでバーンと流して、観客を号泣させるのがセオリーじゃないの!?」と、慌てたのですが、それが逆に「その後何度も色々なアレンジの“楓”が聞こえてくることで、そのシーンを思い出す」という、素晴らしいファーストパンチになっていました。

 今年1年を涙とキュンで洗い流せる、そんな素敵な映画でした。皆様、是非劇場へ!

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