新宿歌舞伎町で音楽劇「三文オペラ」。主演の聖児セミョーノフ「モラルも正義もなく、もう本当に反社会的な舞台。でも爽快感があると思う」

主演を務める聖児セミョーノフ

 主役のメッキースを演じる聖児セミョーノフは「濃いキャラクターばかりで、しかも全員悪党で悪い奴ばっかりというお芝居。トー横キッズとかいろんな問題をはらんでいるこの歌舞伎町ですけど、それでもなんとかこの世界で生きようと思って生きている人たちのエネルギーにあふれた街だと思います。それに負けないくらい濃いキャラクターとそれを演じる濃いキャストが集まった。エネルギッシュにどんなことをしてでも生き抜いていくという人間が集まっています。年末の週末の忙しい時ですけど、このエネルギーに触れて、お祭り気分で2025年を楽しんでもらえたらと思っています」と語った。

 メッキースの妻ポリーを演じるもも(チャラン・ポ・ランタン)は「人間ドラマもちょっとドロドロしていたり、裏切りがあったりとかでストーリーも面白いんですが、なんといっても音楽がとってもへんてこりんというか、とんでも音楽。一生懸命みんなで食らいついているんですが、生演奏でライブ感たっぷりで迫力もすごいと思います。このステージもどこから見ても面白いですし、どこで聴いても心にぐっと迫ってくるような、へんてこりんな音楽と我々の歌声が混じり合って、すごい舞台になるんじゃないかなと私自身とっても楽しみにしています。震えるくらい面白い楽しい舞台にできたらなと思っています」、ピーチャム商会のフィルチを演じる星田英利も「すごくカオスな舞台なので、そのむちゃくちゃ感を楽しんでいただけたらと思っています」と奇想天外な出来になっていることをうかがわせた。