一途な元暴走族長に人気集中!?『ラヴ上等』から学ぶ “ヤンキー界のモテ男”に必要な素質(5〜7話・ネタバレ有)
【第7話】ヤンキー男子はどんなオンナが好きなのか
「おとちゃんが二世に行っていたとしても関係ない。あもが行ってたとしても関係ない」。あものその意見はどこまでも全うだ。それが恋愛リアリティショーだし、現実の恋愛も、常に弱肉強食だ。
おとさんからすれば、あもは「強くてきれいでかっこいいお姉さん」なのだが、あもはおとさんに対して何を思うのだろうか。そのまっすぐな眼差しは、思った以上にミステリアスだ。
7話のハイライトとなった屋形船デート。おとさんはあえて二世との距離を取る。AK-69からは「ヘラってるね」というツッコミもあったが、これ以上二世に迷惑をかけないように、そして自分が傷つかないように、と距離を開けるその姿には、既視感をも覚えた。そうやって、誰かとの適切な距離感を計り間違えて、ヤンキー道に進んでしまったメンバーは、きっと他にもいるはずだ。
「甘えるのが苦手」と何度も話すBabyも、きっとそんな不器用さを持っている。ミルクとの関係がギクシャクし始めて、Baby自身もどこかイライラが隠しきれていないようにも見える。誰よりも大切な存在だという愛犬の話も、ミルクとは捗らずじまいだ。
しかし後半、二世の前でも翳ったままだったBabyの表情が、つーちゃんの前ではここ数話であまり見なかったほど輝いた。歳上のつーちゃんには、時々敬語混じりで話すBabyだが、持ち前の傾聴力と共感性で「人間としても男性としても器がデカい」と言わしめた。これまで恋の矢印が見えづらかったつーちゃん、ここでBabyに狙いを定める。Babyをアプローチし続けていたミルク、二世にとっても痛い場面だろう。
一方二世は、終盤でおとさんに「俺を好きと言い続けてくれているのはおとだけ」と伝える。たぶんここで、あもがカウントされていないことに驚いた人もいるはずだ。自信たっぷりに行動する二世だが、あもがあれだけアプローチしてもまだ「足りていない」ということなのか、実はおとさんのような「重いほどの愛情」が好きなタイプなのか……。
【まとめ】おとあも二世の三角関係と“水事件”後も注目を集めるBabyの存在感
作品の中盤となった第5〜7話も、思った以上に波乱が連続している。中でも火種として大きそうなのはやはり、女性メンバーからフラフラしているように見えてしまう二世と、あも、おとさんの三角関係だ。モテる分迷うのはしかたないかもしれないが、二世にも残された時間は多くない。最後は何を決め手に選ぶのだろうか。
また、序盤の「水事件」からネットをも沸かせたBaby。女性メンバーの中でも人気を集めているが、誰と話していてもどこかに陰を感じさせる。ミルクへの思いも断ち切れていないようだが“甘えたい”ミルクの愛には、Babyには重過ぎやしないのだろうか。最終話に向けて、Babyが誰に心を開いていくのか、それとも誰にも心を開かないのかも、気になるポイントだ。
Netflixリアリティシリーズ『ラヴ上等』は配信中。
(文・ミクニシオリ)

