川口葉子『東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴』

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「喫茶店とカフェの違いは何ですか?−そんな疑問を持つすべての人へ−」と帯にあるように、同書は東京の喫茶店案内だ。カフェともチェーン店のコーヒーショップとも違う喫茶店。オーナーではなく、マスターがいれる一杯のコーヒーに、お店のすべてが詰まっているような、そんな心安らぐ空間だ。ぬくもりのある写真からは、そんな喫茶店の空気感が伝わってくる。



 第5章の「神田神保町 古本街の喫茶店」では、神保町界隈で14軒の店を紹介。ぶらぶらと古本屋をのぞきながら見つけたお気に入りの一冊を持って入りたくなる店ばかり。同書の中で著者は言う。「喫茶店なんてただ愛すればいいんです」。喫茶店に行って、一杯のコーヒーとお気に入りの本で、心落ち着く時間を過ごしたくなる。





著者:川口葉子 出版:実業之日本社 定価:1680円