『カウントダウンZERO』
『不都合な真実』のスタッフが見つめた“地球の危機”
©2010 NUCLEAR DISARMAMENT DOCUMENTARY, LLC.
オバマ大統領が2009年のプラハ演説において「核なき世界を目指す」意向を示し、2010年8月6日には広島で行われた平和祈念式典に初めてアメリカの代表としてルース駐日大使が出席。また、日豪を含めた核兵器を持たない10カ国の外相が「核リスクの低い世界」を目指す共同声明を発表した。しかし世界には今なお、約2万3000の核兵器が存在する。ルーシー・ウォーカー監督は3つの懸念を上げて指摘する。すなわち「戦争」「テロ」「人為的ミス」。元CIA秘密工作員はアルカイダが核兵器を入手しようとしていたことを証言。物理学者は高濃縮ウランを入手したら製造するのは簡単だと語る。政府関係者たちは“ミス”により核ミサイルが発射される間際までいったことを告白する。半世紀前、ジョン・F・ケネディは国連演説で主張した。「戦争兵器は滅ぼさなければならない。我々人類が滅ぼされる前に…」。ゼロになるのは人類か、核兵器か。カウントダウンは始まっている。
STORY:2009年オバマ大統領のプラハ演説以降、核軍縮の機運が高まっている。しかし現実には核の脅威は無くなっていない。戦争で使用されること、テロに使われること、そして人為的ミス…それぞれの可能性を探るうち、カメラは恐るべき証言の数々をとらえていく。
監督:ルーシー・ウォーカー 出演:ミハイル・ゴルバチョフ、ジミー・カーター他/1時間29分/パラマウント ピクチャーズ ジャパン配給/9月1日(木)よりTOHOシネマズ日劇他にて公開 http://www.to-zero.jp/