棚田康司 展 「生える少年」

ミヅマアートギャラリー 開催中〜10月1日(土)

「一木造り」によって、1本の木から少年少女の像を生み出す彫刻家・棚田康司の新作個展。2008年に静岡県のヴァンジ彫刻庭園美術館で行われた個展以降、海外展からの招致や、第20回タカシマヤ美術賞の受賞など国内外から大きな注目を集めており、約2年半ぶりの個展となる本展にも期待が寄せられる。

 今回は、「ジパング」展(日本橋高島屋他巡回)に出展した「少女」や展覧会タイトルにもなった「生える少年」など、新作6点を展示する。

 少年少女たちの姿はあくまで華奢で、か弱い。しかし大きな世界に手を延ばし、大海原へこぎ出してゆくその姿は、動かしがたい意志に満ちている。それは、真っ白な未来を持つ少年少女たちの強さなのか、木という生物から生まれた者の強さなのか。

 9月22日から青山・スパイラルガーデンで行われる個展「○と一(らせんとえんてい)」でも新作を発表する予定。それぞれの空間での作品のたたずまいを楽しんでみては。

【時間】11〜19時 【休】日月祝 【料金】入場無料 【問い合わせ】03-3268-2500 【交通】有楽町線・南北線市ヶ谷駅 出口5より徒歩5分 【URL】http://mizuma-art.co.jp