MONO『少しはみ出て殴られた』
京都を拠点とし、東京のみならず地方でも積極的に公演を行うMONO。その作品はどこにいっても観客の心をつかんで離さない。にぎやかな音楽や、派手派手しい舞台セットがあるわけでもない。設定はごく普通にありそうなもので、登場人物も普通のたたずまい。ただ少しクセがあるくらい。そんな人たちのちょっとした認識のズレから生じる会話のおかしさや、寓話的な要素から引き起こされる悲しさが相まって、いつの間にかぐいぐいと物語に引き込まれていく。そんなところがどこに行っても受け入れられる理由なのかもしれない。
今回は久々の新作。ある時ふざけて放った「この線から出たらダメってことにしよう」という言葉から始まった戯れが、徐々に人間関係を壊していく…。領土問題をモチーフとはしたものの、政治的な話ではなく、「人間関係の有り様」「人々のアイデンティティーの持ち様」というものを描く。
18日はロビーで「MONOの舞台模型展」、22日は終演後トークイベントがある。
【日時】2月17日(金)〜26日(日)(開演は月水金19時30分、木土日14時。25日(土)は18時30分の回あり。火曜休演。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前から発売) 【会場】吉祥寺シアター(吉祥寺) 【料金】全席指定 一般前売4000円、当日4300円/U−25(25歳以下)前売3000円、当日3300円/高校生以下1500円(要予約・MONOのみ取扱)※初日と平日昼は各500円引き ※U−25と高校生以下は要証明書提示 【問い合わせ】サンライズプロモーション東京(TEL:0570-00-3337〔劇団HP〕http://www.c-mono.com/) 【作・演出】土田英生 【出演】水沼健、奥村泰彦、尾方宣久、金替康博、土田英生/岡嶋秀昭、諏訪雅(ヨーロッパ企画)、中川晴樹(ヨーロッパ企画)