靉嘔 ふたたび虹のかなたに
東京都現代美術館 開催中〜5月6日(日)
1960年代、フルクサス運動に加わり国際的にも注目を集めた美術家・靉嘔(あいおう)。その初期から新作までを網羅する回顧展を開催。
エッフェル塔に300mもの虹色の帯を取りつけた「300m レインボー・エッフェル塔・プロジェクト」や、男女の姿を虹色で描いた「アダムとイヴ」など、作品に虹色が多く登場することから“虹のアーティスト”とも呼ばれる靉嘔だが、彼は単に“虹”という現象をモチーフにしているわけではない。色を追求し続けた結果、固有の色を排除して、光のスペクトル(可視光線)の順番を借り“すべての色”を用いるというスタイルにたどり着いたのである。
本展では、虹のシリーズやパフォーマンスのドキュメント、触れて楽しむ体験型のインスタレーションに加え、192色の虹色で描かれた新作「マイ・いっくに・フレンズ」も展示。こちらは水平に置いたカンヴァスに、ランダムに192色の絵の具を流したもの。靉嘔はその色一つひとつを人物に見立て、それぞれに友人たちの名を記している。
生命力あふれる靉嘔の世界を楽しんで。
【時間】10〜18時(入場は閉館の30分前まで) 【休】月曜 (4/30は開館)、5/1 【料金】一般1100円 大学生・65歳以上850円 中高生550円 【問い合わせ】03-5770-8600(ハローダイヤル) 【交通】地下鉄 半蔵門線 清澄白河駅より徒歩9分 【URL】http://www.mot-art-museum.jp