あひるなんちゃら公演『まあまあだったね。』

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 昨今の日本の演劇では日常の生活の中で使われる言葉を用い、日常的なことを舞台で行う、いわば「現代口語演劇」というスタイルの舞台が数多く見られるようになってきた、ずいぶん前から長いこと…。そして多くの劇団が生まれ、多くの優れた劇作家・演出家を輩出している。

 この「あひるなんちゃら」という劇団も「日常の生活の中で使われる言葉を用い、日常的なことを舞台で行って」はいるのだが、どうも趣が違う。

 彼らのスタイルは「気軽に見られて笑える駄弁芝居」というもの。いい意味でまるで緊張感のない会話のやり取りは、むしろ現代っぽいちゃあ現代っぽい?

 今回の舞台は喫煙所。といってもそこは前日で閉鎖されていた。それなのに、何年もそこに毎日来ていたものだから、やっぱりついついそこに集まってしまう男たち。かつてそこで一緒にたばこを吸っていた男が宇宙飛行士になって、つい最近無事に宇宙から帰ってきた。地球に帰ってきた男はついついといってはなんだが、その喫煙所にも帰ってきた。みんな興奮して「宇宙がどうだったのか?」とか尋ねたりして、喫煙所ではよもやの宇宙とロマンの話が展開されるのだが…。

【日時】3月2日(金)〜6日(火)(開演は平日19時30分、土日15時/19時。6日(火)は15時の回あり。開場は開演30分前。当日券は開演45分前から発売) 【会場】OFF・OFFシアター(下北沢) 【料金】全席自由・日時指定 予約あり2000円/予約なし2500円 【問い合わせ】あひるなんちゃら(TEL:03-5945-3533〔HP〕http://www.ahirunanchara.com/) 【脚本・演出】関村俊介 【出演】根津茂尚、関村俊介/江崎穣(ハリケーンディスコ)、佐藤達(劇団桃唄309)、澤唯(サマカト)、三瓶大介、永山智啓(elePHANTMoon)、堀靖明、三枝貴志(バジリコFバジオ)、渡辺裕也