鈴木寛の政策のツボ 第十五回

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智恵を駆使し教育の現場でも節電の工夫

 東京では日差しも強くなり、汗ばむ季節となってきました。夏にはクーラーなどに対し、たくさんのエネルギーが使われる傾向にあります。  今年も電力供給が十分でなく、皆さんの節電が望まれます。停電が起これば、日常生活に大きな支障が生じます。生活家電が使えなくなる(タイマー等の設定内容が消滅したりすることも考えられます)ことはもちろんのこと、突然の停電の場合にはエレベーターに閉じこめられることもありえます。上水道の断水、信号機の停止や電車の停止などの交通の混乱、通信の支障もおこりえます。  停電は想像以上に色々な影響を与えます。停電にならないようにするための心構えが必要です。  たとえば、東日本大震災が起きた去年の春の甲子園では、試合の時間をずらし、ナイター試合が自粛されました。  昨年3月には、震災の影響で電力供給不足が懸念されているなか、文部科学省は開幕延期とナイター自粛をセ・リーグに要請しました。セ・リーグが示した4日間の延期案に対し、選手会が異議申し立てを行い、熟議の結果、セ・リーグは、4月12日にパ・リーグと同時に開催されることになりました。  また、東京都で一番電力消費が多い東京大学はいろんな知恵を駆使して25%超の節電を実現しました。  困難が生じた時こそ、知恵を働かせるべきだと私は思います。ひとりひとりが知恵を出し合い、熟議することが、最善の解決法を私たちに示してくれるのだと思います。