劇団の代表作が待望の再演 ハイバイ『ポンポン お前の自意識に小刻みに振りたくなるんだポンポン』

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© 曳野若菜

 脚本を担当したNHKBSのドラマ『生むと生まれるそれからのこと』で向田邦子賞、ヒューゴ・テレビ賞を受賞した作・演出家で俳優の岩井秀人が主宰するハイバイ。  今回は2005年、2007年に上演された人気作の待望の再演。  ゲーム好きの少年は恐ろしいゲーム屋で違うゲームを買わされたことから、おしっこを漏らしたり、兵隊さんたちの妄想に襲われたりといった超常体験を経て、家族や友人のありがたみを知る。一方、お母さんは町内新聞の記者として、市民劇団の取材に行き、演劇の恐ろしさを知る。  ファミコンのあるなしで生まれる小学生の間でのヒエラルキー、嫁ぎ先が裕福か否かで環境が分かれた元同級生の母親の繊細な機微などを通して描かれるのは、残酷でありながらもなんとなく笑えちゃう現実だ。  荒川良々が昨年の「その族の名は『家族』」以来の岩井作品に出演。注目を集める作品への出演が続いている安藤聖がハイバイ初出演する。

【日時】7月18日(水)〜8月1日(水)(開演は平日19時、土14時30分/18時30分、日14時30分。火木は14時30分の回あり。※1日(水)は18時30分開演。24日(火)は休演。開場は開演20分前。当日券は開演40分前から発売)【会場】こまばアゴラ劇場(駒場東大前)【料金】整理番号付自由席 前半割引(23日まで)前売3000 円、当日3500 円/通常料金(25日から)前売・当日 3500円/学生 前売・当日2500円【問い合わせ】キナダ(TEL:090-9393-0809 〔劇団HP〕http://hi-bye.net/)【作・演出】岩井秀人【出演】荒川良々、安藤聖、岩井秀人、岩瀬亮、川面千晶、坂口辰平、永井若葉、平原テツ、師岡広明