梅雨の畑で実感する、驚異の雑草パワー!
Farming Garden in 生命の森リゾート
農業を楽しむファーミング・プロジェクトの月例イベントが、体験型農園「Farming Garden in 生命の森リゾート」(千葉県市原市)で6月24日に行われた。今回のテーマは畑の手入れ。意気込んで畑を訪れてみたのだが………。
梅雨らしい天候が続くなかで、ファーミング・イベント当日は幸いにも天候に恵まれた。頭上には青空が広がり、穏やかな風も吹いて、気分は爽快。畑の手入れにも俄然ヤル気が湧いてきた。しかし、次の瞬間にはその気持ちがしゅるしゅると萎えていった。
目に飛び込んできたのは雑草に覆われた畑。春に植えた種や苗の姿はまったく見えない。「先週も手入れをしたんだけれどね。雨が降ると、あっという間に雑草が成長してしまうんだよね」と、毎週畑に通う熱心な参加者もいう。
TOKYO HEADLINE畑でも、雑草が生き生きと成長。間引きをする間もなく成長しきってしまった葉もの野菜を含めて、まるでジャングルだ。まずは、野菜を植えた畝(うね)を中心に草取りを進めた。すくすくと育っているツユクサやコニシキソウなどをどんどん抜いていく。冬から手入れをしていなかったエリアには力強く根を張っている雑草は鍬(くわ)を使って、土をひっくり返し、後から草を集めていくやり方。すると、ヨモギやキノコまでが顔を出し、そこを住みかにしていた虫たちは大慌てで逃げ出して行った。
大人も子供も、黙々と草取り作業をすること2時間。どの畑もずいぶん土の色が見えてきた。なかで、「こうやって草を取る作業に集中していると、理由は分からないけど、気分がよくなってくるね」と、参加者の笑顔も見えた。
TOKYO HEADLINE畑も畑らしいルックスに。畝の上には、柔らかそうなベイビーリーフが顔を出し、すっくと立つヒマワリも目立つ。このヒマワリは、去年の種がこぼれて自然と芽を出したものだが、イベント数日前には台風が到来したにも関わらず、支柱もしていないのに、自立している姿に驚かされた。
作業後は、全員で青空バーベキュー。「来月来る時にはまた雑草だらけになってしまうんだろうね」と話す参加者はみな、すがすがしい表情を浮かべては、野菜をつまんでいた。
カエル、カブトムシ、ホタル 恵みの畑に住む生きものたち
ファーミングイベントが毎月行われている「Farming Garden in 生命の森リゾート」。豊富な自然に囲まれ、さまざまな生きものたちとも出会える場所だ。子どもたちは畑作業に飽きると、小さなアマガエル探しに奔走。たい肥の山のなかから成長中のカブトムシのサナギを見つけて大喜びしたり、有意義な日曜日を過ごしているようだった。前日夜には、近くの水辺でホタル狩りも行われた。