STAGE パッと見はポップ、内容は実はシビア
この劇団の作品には近年に起こった事件や出来事を思い起こさせる台詞やシーンがよく現れる。今回は阪神淡路大震災と東日本大震災の間に我々はどのように変化したのか?という視点から、現代のコミュニケーションの新たな形について描くという。
感情に乏しい少年が医者の勧めで小説を書き始める。主人公は何事にも感動のできない青年。書き進めるうち、少年に才能を感じた作家の指導によって内容はどんどん過激になっていき、主人公の青年は逃亡犯になってしまう。少年が街に出ると、刑事たちがなにやら捜査中。物語が現実にリンク? それとも…。
一見ポップなストーリーとスピーディーな台詞回し、そしてパッと見で目をひく個性的な役者たち…。こう書くとずいぶんと軽〜い感じの劇団というか作品のように思われるかもしれないが、実はその裏に結構シビアな題材を潜ませている。虚構と現実を行き来する演出、奇抜なステージングなど、どこにひっかかるかによって、ずいぶんと印象が変わるかもしれない。
【日時】7月28日(土)〜8月14日(火) (開演は28〜31・2・6・8・13日19時30分、1・9日14時、3・10日20時、4・11日14時/19時、5・12日15時、14日13時/17時。7日休演。【会場】赤坂RED/THEATER(赤坂見附)【料金】全席指定 一般前売3500円、当日3800円/学生前売2500円、当日2800円(要学生証または所属証明証。劇団のみ取り扱い)/早期観劇割引(28〜31日)一般前売3000円、学生前売2000円【問い合わせ】クロムモリブデン(TEL:03-5310-1738 〔HP〕http://crome.jp/)【作・演出】青木秀樹【出演】森下亮、金沢涼恵、奥田ワレタ、久保貫太郎、渡邉とかげ、幸田尚子、小林義典、武子太郎、花戸祐介/佐藤みゆき(こゆび侍)、手塚けだま(ラズカルズ)、ゆにば