パルコ・プロデュース『露出狂』

 小劇場界で今最も注目を集める存在といっても過言ではない中屋敷法仁がパルコ劇場に初進出する。

 中屋敷は2004年に「柿喰う客」という劇団を旗揚げ。歌舞伎や狂言のような特徴のある動き、スピード感のある台詞回しと物語の展開といった作風と、その虚構性の高い演出法は、当時(今でも)隆盛を誇る「現代口語演劇」とは一線を画したもので、「反・現代口語演劇」の旗手ともいわれている。

 本作は2010年に「オール女性キャスト」で上演された作品。再演にあたり「オール男性キャスト」に変換。部活という閉塞的社会で巻き起こる男同士のプライドをかけたスポ魂活劇が繰り広げられる。

 舞台は強豪校として名をはせる高校サッカー部。この部ではチームワークを維持するための「部員は年度ごとに1年間、他学年の先輩・後輩とペアを組み、恋人関係を築かなければならない」という”鋼の掟”が存在していた。ただ引退・卒業する時にはすべての関係を解消しなければならなかった…。

「男14人だけの芝居」と聞くと、昨今の流行から「イケメン芝居」とイメージしがちだが、そんなところにはとどまらない作品。

【日時】7月26日(木)〜8月4日(土)(開演は平日19時、土14時/18時、日14時。31日(火)と2日(木)は14時の回あり。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前から発売)【会場】パルコ劇場(渋谷)【料金】全席指定 土日6500円、平日6000円/U-25チケット5000円(25歳以下対象・当日指定席券引換・平日限定・要身分証明書・ぴあのみ取扱)【問い合わせ】パルコ劇場(TEL:03-3477-5858 〔HP〕http://www.parco-play.com/)【作・演出】中屋敷法仁【出演】柄本時生、遠藤要、入野自由、玉置玲央、畑中しんじろう/磯村洋祐、板橋駿谷、稲葉友、孔大維(コン・テユ)、遠山悠介、永島敬三、松田凌、間宮祥太朗、森崎ウィン