M&Oplays プロデュース『鎌塚氏、すくい上げる』
2011年に上演された『鎌塚氏、放り投げる』は、生真面目で融通の利かない執事・鎌塚アカシ氏の奮闘と女中頭との淡い恋の顛末を描いた作品。主役を務めた三宅弘城の絶妙な“鎌塚氏っぷり”も相まって高い評価を得た。
作・演出を務める倉持は前作で初めて自らの作品に「コメディー」と銘打った。戯曲の巧みさは周知のところだが、そこに加えて類いまれなコメディーセンスを披露、間口の広さを見せつけた。今回はその“鎌塚シリーズ”の第2弾。再び「鎌塚氏」を中心に、新たなヒロインを迎えてロマンティックなコメディーが展開される。
現在、由利松家に仕えるアカシは由利松家の長男モトキと一緒に豪華客船「レッドジンジャー号」に乗っていた。これは単なる観光のお供ではない。エーゲ海を渡るこのクルーズの間にモトキと花房家の令嬢センリとの見合いを成功させること……これが主人から言い渡された任務であった。しかしすんなりと事が運ぶわけはもちろんなく……。
ヒロインを務める満島ひかりは約3年ぶりの舞台出演。この間、2年連続で日本アカデミー賞の優秀助演女優賞を受賞するなど、活躍が目覚ましい。久しぶりの舞台でどんな姿を見せてくれるのか、興味は尽きない。
【日時】8月9日(木)〜8月26日(日)(開演は火木金19時、水土14時/19時、日14時。月曜休演。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前から発売)【会場】本多劇場(下北沢)【料金】全席指定 前売・当日共6800円【問い合わせ】森崎事務所(TEL:03-5475-3436)【作・演出】倉持 裕【出演】三宅弘城、満島ひかり、田中 圭、市川実和子、広岡由里子、玉置孝匡、今野浩喜(キングオブコメディ)、六角精児