鈴木寛の政策のツボ 第十七回
マルチサポートでより多くのメダル獲得を目指す
4年に一度の祭典、第30回夏季オリンピックロンドン大会が開会しました。総勢293名の選手がこの日この時のために鍛錬を積んできました。
私が文部科学副大臣就任時にまとめたスポーツ立国戦略では、2004年のアテネオリンピックで記録したメダル獲得数37を上回るメダルを獲得することを目標としています。有望種目の支援に関する予算は3年前の9倍に当たる27億円に増え、JOCへの助成、TOTOからの助成を合わせると80億を確保。昨年4月にはロンドンオリンピック強化タスクフォースを立ち上げ、選手たちへ支援を行ってまいりました。
例えば、今大会から初めてマルチサポート・ハウスを選手村から徒歩10分の場所に開設しました。柔道やレスリングの練習場、高圧酸素カプセルやリカバリープール、栄養補補給や減量食の提供、心理サポートやリフレッシュスペースの設置など、最終調整と疲労回復のためのサービスが充実しています。また、40名以上のスタッフが常駐し、映像による戦況の分析やフィードバック、現地と日本の連携など情報戦略にも力を入れています。このように「プレーヤーズ・ファースト」の精神のもと、選手が最大限のパフォーマンスが発揮できるようなサポート体制を万全にする準備を行ってきました。
もちろん、メダル以上に期待すべきことは、選手たちが競技を通して国民に勇気と感動を与えてくれるということです。スポーツに誰もが親しみ楽しめるよう、選手たちにはぜひ頑張っていただきたいです。どんなドラマが見られるか、とてもに楽しみにしています。
(参議院議員)