劇団鹿殺し『田舎の侍』

 鹿殺しは昨年から今年にかけては、本多劇場、青山円形劇場、そして紀伊國屋ホールといった中規模な劇場で作品を発表。大きくなった舞台空間をもてあますこともなく、劇場の規模が少々大きくなっても変わることのない熱量で観客にビシビシ迫ってきた。むしろ縦横無尽さに拍車がかかり、そのダイナミックなステージングには貫禄すら漂っていた。そんな彼らが久々に駅前劇場に帰ってくる。

 今回は持ち前のロックオペラに時代劇を載せる。派手で熱い舞台になるのはもちろんだが、そんななかでも作家の丸尾は、名はなくとも侍として生きた人たちが「どう生き、どう死んだか」に着目し、侍的な生きざまを描いていく。

 最近は大物の客演を呼び、その新たな魅力を引き出す演出も高い評価を得ている。今回は元唐組の丸山厚人、コンドルズの山本光二郎、ファントマの元看板女優・美津乃あわが出演。また新たな一面を見せてくれるに違いない。

【日時】10月4日(木)〜21日(日)(開演は平日19時。土日14時/19時。21日(日)は14時の回のみ。9・15日休演。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前から発売)
【会場】駅前劇場(下北沢)
【料金】全席指定 前売・当日 4200円/学生 3500円(鹿殺しWEBサイトのみ取り扱い。中学生・高校生・大学生(院生含む)が対象。会場受付で学生証提示。各回枚数制限あり)
【問い合わせ】オフィス鹿(TEL:03-6804-0064 〔HP〕http://shika564.com/)
【作】丸尾丸一郎【演出】菜月チョビ
【出演】オレノグラフィティ、丸尾丸一郎、菜月チョビ、山岸門人、橘輝、傳田うに、円山チカ、坂本けこ美、山口加菜、水野伽奈子、鷺沼恵美子、浅野康之、峰ゆとり、近藤茶(以上、劇団鹿殺し)、丸山厚人、山本光二郎(コンドルズ)、美津乃あわ