STAGE 会場にとどまらない常識破りの見世物ミュージカル

テラヤマ見世物ミュージカル『地球☆空洞説』

 2013年に「没後30年」を迎える寺山修司の作品を今年から3年間、11月に豊島公会堂で連続上演するというプロジェクトが始まった。これは区政施行80周年企画として豊島区と流山児★事務所との共催という形で行われるビッグプロジェクト。
 この作品は1973年に市街劇として高円寺の公園で上演されたもの。今回は豊島公会堂にとどまらず、その手前にある中池袋公園をも舞台に見世物ミュージカルに変容させ上演する。劇は公園から始まり、その後、観客は豊島公会堂に移動する。なので観客は開演時間の10分前までに公園に集合とのことで、くれぐれも最初から劇場の席に座って待つことのないようにしたい。
 天井桟敷の初演時には俳優たちが高円寺の街中を駆け巡った。今回も“アパートから一人の「銭湯帰りの青年」があふれ出した”という物語を軸に、登場人物たちが池袋の街を疾走する。
 この街を巻き込んでの偶発劇。思わぬハプニングが飛び出すかもしれない破天荒な作品となる。

【日時】11月22日(木)〜 29日(木)(開演は月〜金19時、土日17時。当日券は開演の1時間前)【会場】豊島公会堂(池袋)【料金】全席指定 前売券4500円/当日券5000円/学生券 3500円(当日、要学生証提示 流山児★事務所での取扱のみ)/プレビュー(22日)3500円(前売・当日とも)【問い合わせ】流山児★事務所(TEL:03-5272-1785 〔HP〕http://www.ryuzanji.com/)【原作】寺山修司【音楽】J・A・シーザー演劇実験室◎万有引力【構成・脚色・演出】天野天街(少年王者舘)、村井雄(開幕ペナントレース)、流山児祥【出演】塩野谷正幸、伊藤弘子、さとうこうじ、関谷春子、青木砂織、夕沈(少年王者舘)、大久保鷹、流山児祥