ART ときに絵画のように、ときに彫刻のように

新井淳一の布 伝統と創生 東京オペラシティ アートギャラリー 開催中〜3月24日(日)

 テキスタイルアートの先駆者・新井淳一の、60年に及ぶ仕事の全貌を紹介する大規模な個展。
 1932年、織物文化の息づく群馬県桐生市に生まれた新井淳一は、高校卒業後、家業の織物業に従事。伝統的な布作りとともに、早くから新しい染織に加工を施した布の創作に取り組んだ新井は、1970年代から80年代にかけ、三宅一生や川久保玲といった日本を代表するファッションデザイナーとも協働。ファッションの世界でも広く知られた存在となった。

 本展では、新作を含む約60点の作品をダイナミックな構成で展示。パリを拠点に活動する建築家ユニットDGT(ドレル・ゴットメ・田根/アーキテクツ)の田根剛が展示構成を担当し、新井の布をミクロ・マクロで楽しめる空間を出現させる。合わせて、映像と音による空間演出で新井自身の言葉などを紹介。一枚の布に込められた彼の“ものづくり”の思想に触れながら、布が持つ無限の表現力を体感してみてはいかが。

【時間】11〜19時(金土は20時まで。最終入場は閉館30分前まで)【休】月曜(祝日の場合は翌火曜)、2/10(全館休館日)【料金】一般1000円、大・高生800円、中・小生600円【問い合わせ】03-5353-0756【交通】京王新線 初台駅東口より徒歩5分以内(東京オペラシティビルに直結)【URL】http://www.operacity.jp/ag/