STAGE 自信を持って薦められる高いレベルでの完成度!

MONO『うぶな雲は空で迷う』

 MONOの作品には守備範囲が広い選手ゆえにファインプレーがファインプレーに見えないといった感じの安定感からくるじわじわ感と、手のひらで転がされている感があって、なんとも不思議な気分にさせられる。具体的にどこが面白かったか聞かれると、「う〜ん、全体」としか答えようのないような…。

 今回は約6年ぶりの劇団員だけの公演になるという。なにやらMONOのメンバーで集まる時の独特の空気の正体をきちんとした方法論で見せたいとのことで、5人だけでの作品になるらしい。
 客演がいるときだって十分に独特な空気なのだが、5人だけであうんの呼吸でそれをやられたらどんな作品になるのかとても楽しみだ。

 今回は架空の廃墟となった世界の中で、持てる者から物を奪い、持たない者へ配るという、この時代の「ねずみ小僧」的な存在の5人の窃盗団のお話。彼らは世界に爪跡を残そうと次々に悪事を働くのだが、どうにも手応えがなく、だんだんと迷っていくのだった…。

 25日には出演者によるトークイベント、27日にはゲストを招いてのアフタートークがある。

【日時】3月23日(土)〜31日(日)(開演は平日19時30分、土18時30分、日14時。28日(木)と30日(土)は14時の回あり。火曜休演。開場は開演30分前。当日券は開演の1時間前)【会場】赤坂RED/THEATER(赤坂見附)【料金】前売 [一般]4000円、[U-25]3000円(対象25歳以下)、[小・中・高校生]1500円(MONOのみ取扱)/当日4200円/木曜日特別料金=各500円引 ※U-25、小・中・高校生チケットは公演当日、証明書提示。【問い合わせ】サンライズプロモーション東京(TEL:0570-00-3337[劇団HP]http://www.c-mono.com/)【作・演出】土田英生【出演】水沼健、奥村泰彦、尾方宣久、金替康博、土田英生