演劇ユニット『おにぎり』の『トークトワミー!』が7月10日から上演開始
演劇の世界では劇団とも違った形の、“ゆるやかな連携”ともいえるユニットという形態がある。村木仁、市川しんぺー、池谷のぶえという個性派役者3人が結成した『おにぎり』もそう。その第2回公演が7月10日から始まる。そのつど「一緒にやってみたい」と思う作家・演出家に声をかけるスタイルの『おにぎり』。今回は脚本に江本純子、演出に千葉哲也を迎える。
「江本さんは旗揚げ公演を見たお客さんから“この3人ならコメディーだと思ってた”という声が多くて、ぜひ2回目はコメディーを目指そうと、江本さんのスリリングな笑いのセンスで作品を書いてもらいたいと思いました」(池谷)
「江本さんとあえて真逆な印象の演出家さんをということで、千葉さんに演出をお願いしました。江本さんの喜劇を、あらゆる角度から読み解く千葉さんの演出で、異色かつ、味わい深いタッグになっています」(村木)
で、どんなお話なんでしょう?
「夫と妻と妻の兄による、親族間の面倒くさいラブストーリーです」(市川)
ちなみに『おにぎり』って名前なんですが、なんでこの名前になったんでしょうか。いや、あえて聞くんですが…。
「劇団☆新感線の高田聖子さんが、“誰しもが美味しそうだと思う”ということで、『おにぎり』と名付けてくれたんです」(村木)
これだけ芸達者が揃うと稽古場はものすごく楽しそうですが。
「演出の千葉さんが自らの生きざまを例えに演出して下さるので、自ずと自分たちの生きざまも暴露しながらの、赤裸々な稽古場になってます」(市川)
いろんな作品にひっぱりだこの3人だけに次回はいつになるのやら…という状況なので、必見の作品といえる。