第26回東京国際映画祭の第2回記者会見が17日、都内にて行われ、コンペティション出品作などが発表された。


 東京の秋の風物詩となっている同映画祭。今年は10月17日から25日まで開催。コンペティション部門では、93カ国からエントリーされた1463本の中から選ばれた15本を上映。コンペティション国際審査委員長を映画監督のチェン・カイコーが、同審査員を女優の寺島しのぶや映画監督のクリス・ワイツらが務める。また、オープニング作品にトム・ハンクス主演の『キャプテン・フィリップス』、クロージング作品に三谷幸喜監督の最新作『清須会議』など豪華な招待作品の上映も決定しており、恒例の”グリーンカーペット”にも注目が集まりそうだ。


 この日は、ゲストとしてコンペティション出品作『ほとりの朔子』の深田晃司監督と女優の二階堂ふみ、『捨てがたき人々』より榊英雄監督、第26回東京国際映画祭のフェスティバル・ミューズに就任した栗山千明が登壇。栗山は「日本と世界を結ぶ映画祭のお手伝いをさせていただけることをとても光栄に思っています。日本の文化を広めることももちろん大切ですが、さまざまなイベントを通じてより日本を知って体感してもらえればと思います」と”ミューズ”としての意気込みを新たに語った。


 また質疑応答で、昨年の開催時に”日中問題”の影響で中国ゲストの不参加などが発生したことに絡めて今年の状況を質問されると、コンペティション部門プログラミング・ディレクターの矢田部吉彦氏は「今年はまったく問題なく、出品プロセスも順調で、ゲストの来日も前向きに検討してもらえている」と回答した。