ドコモの参入でLTEで本格競争へ! “新しいiPhone”カーニバル
新iPhoneが発売された9月20日、東京の街は再び歓声で沸いた。今回からNTTドコモがiPhoneの販売に参入したことで、いつも以上の盛り上がりを見せた。新しいiPhoneの家電量販店での23日までの4日間の販売シェア(市場調査会社BCN調べ)は、ソフトバンクモバイルが4割強に達し、緒戦を制したもようだ。特に上位モデル「5s」の人気カラー「金」と「シルバー」は各店とも在庫がほとんどなく、「発売と同時に売り切れた」(ビックカメラ新宿西口店)という。
携帯電話大手3社がiPhone(アイフォーン)の販売を始めたことを契機に、高速データ通信サービス「LTE」でも本格的な競争に突入しそうだ。NTTドコモは20日、新たに1.7ギガヘルツ周波数帯で毎秒最大100メガビットのアイフォーン向け高速サービスを東京、名古屋、大阪の都市部で提供すると発表。現在、アイフォーン対応の基地局は3万5000局だが、年度末には4万4000局強に増設。このうち4万局で毎秒最大75メガビットのサービスを提供する計画だ。
また、20日発売の「5s」「5c」は、新たに800メガヘルツ周波数帯に対応。800〜900メガヘルツ帯は電波が届きやすいプラチナバンドと呼ばれ、少ない基地局でも広範なエリアをカバーできる。800メガヘルツ周波数に対応した基地局が約3万局あるKDDIの田中孝司社長は「これでダントツでやっていける」と胸を張った。年度末には毎秒最大100メガビット超のサービスを一部都市で提供する。
ソフトバンクは現在、3G回線専用となっている900メガヘルツ帯で来春からアイフォーン向けLTEを提供し、カバーエリアを広げる構えだ。
発売日には3社ともCMキャラクターを投入して力の入った記念セレモニーを開催した。NTTドコモには、渡辺謙と堀北真希が登場。渡辺は「CMを含めて真希ちゃんと盛り上げていきたい」と意気込んでいた。