『ジョージア魂賞』の年間大賞はやっぱり楽天の田中
2010年から始まり、この時期の恒例行事としてすっかり定着した感のあるプロ野球の『ジョージア魂賞』の年間大賞発表と表彰式が27日、都内のホテルで開催された。
『ジョージア魂賞』は「チームの勝利に最も貢献した魂あふれるプレー」に与えられる賞で、野球関係者による選考委員会がノミネートしたプレーからファンの投票によって選ばれる。まさに「記憶に残る」プレーだ。
開幕から2週間区切りで選ばれたプレーは12個。そのなかから今年は、楽天の田中将大投手の8月16日の対西武戦の投球が大賞に選ばれた。この日は昨年8月から続く連勝を「21」に伸ばしプロ野球新記録を樹立した「記録に残る」日だが、今回の受賞で文字通り「記憶に残る」日にもなった。
田中は「数字の面だけではなく、ファンの心に残るプレーができたんだと思う」と、記録ずくめの年の最後に、ファンの投票によって決まる賞を受賞できたことに満足げ。副賞の賞金100万円については「コーヒーを買いたいです」とリップサービスで会場を笑わせる一幕も。
もうひとつの選考委員特別賞には巨人の菅野智之投手の4月13日の対ヤクルト戦での好守備が選ばれた。バント失敗の小飛球をスライディングキャッチ。この日は8回を投げて10奪三振の好投を披露したが、投げるだけではない果敢なプレーが選考委員たちの目に留まった。
菅野は「ファンの皆様があって自分たちがいる。来年以降もさらに頑張りたい」と語った。