もう一度見たかった作品が座・高円寺で立て続けに再演
虚構の劇団『グローブ・ジャングル』

 作家・演出家の鴻上尚史が若い俳優たちと自らの演劇感を共有しながら作品を作り上げるために結成した「虚構の劇団」。10回目の公演となる今回は旗揚げ作品を再演する。
 舞台はロンドンの日本人コミュニティー。ここには、ネット社会で傷つけられた女、仲間が離れていってしまった元劇団主宰の男、かつて遊具を販売していたという男、新しい自分を演じるためにブログを始めた俳優志望の女、自殺をした男、といったさまざまな人間たちが集まってくる。そんな彼らが出会い、それぞれの人生の目的が明らかになることで物語は進展していく。
 初演からは引き続き5人の劇団員が出演。この6年の間、劇団公演はもとより、外部出演でも実力を磨いてきた彼らが、作品をどうブラッシュアップしてくれるのか。
 そして今回は「劇団鹿殺し」のオレノグラフィティ、「月刊 根本宗子」の根本宗子といった小劇場という枠を越えて活躍する2人が客演。2人が鴻上の作る世界でどう輝けるのかにも注目が集まる。

【日時】4月4日(金)〜13日(日)(開演は19時。6・9・12日は14時の回あり。13日(日)は14時の回のみ。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)【会場】座・高円寺1(高円寺)【料金】全席指定 前売り・当日共 4500円【問い合わせ】サードステージ(TEL:03-5772-7474 =平日11〜18時 [HP]http://kyokou.thirdstage.com/)【作・演出】鴻上尚史【出演】小沢道成、小野川晶、杉浦一輝、三上陽永、渡辺芳博、塚本翔大、森田ひかり、木村美月/オレノグラフィティ、根本宗子