その独特な世界に、ハマる!「バルテュス展」
東京都美術館 開催中〜6月22日(日)
ピカソが「20世紀最後の巨匠」と評した画家・バルテュス(本名バルタザール・クロソフスキー・ド・ローラ、1908-2001)。愛好家が多く、所蔵先が世界中に広がっているため、彼と関わりの深いここ日本でも大規模な展覧会が行われるのはまれ。本展は没後初、国内最大規模の大回顧展となる。世界中から集う40点以上の油彩画に加えて、素描や愛用品など100点以上が展示される。
父は美術史家、母は画家、兄は小説家・画家でサドやニーチェの研究家としても知られるピエール・クロソフスキーという、芸術にあふれた環境で育ったバルテュス。実は美術学校に通うことなく、ヨーロッパ絵画の伝統に触れながらも、どの流派に属することなく独特な具象絵画の世界を築き上げた。また、幼いころより東洋文化に親しんだバルテュスは、1962年、初来日で出会った節子夫人と後に結婚。さらに日本との関わりも深くなり、1991年に第3回高松宮殿下記念世界文化賞を受賞している。
本展では代表作『夢見るテレーズ』から、ユニークな作品『地中海の猫』など、少女や猫といったバルテュスが愛したモチーフの作品が多数出展。
9時30分〜17時30分(金曜は20時まで。入室は閉室の30分前まで)【休】月曜、5/7(4/28、5/5は開室)【料金】一般1600円 学生1300円 高校生800円 65歳以上1000円 【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル)【交通】JR上野駅 公園口より徒歩7分【URL】http://balthus2014.jp/