死ぬとどうなるの? 詩人と漫画家が見つめた死そして生『かないくん展』
詩人・谷川俊太郎が文を書き、『鉄コン筋 クリート』『ピンポン』の漫画家・松本大洋が2年の歳月をかけて描いた“死”をテーマにした絵本『かないくん』。親友というわけではない、ごく普通のともだち・かないくん。ある日、突然かないくんが学校に来なくなって…。 死ぬとどうなるの? 誰も答えられない、でも誰もがいつか知るはずの問い。“かないくん”をきっかけに、その問いを見つめる少年の心を穏やかな言葉と絵で綴っていく、少し不思議な絵本。そんな絵本『かないくん』の世界をテーマにした展覧会が渋谷パルコで開催される。“死”についての問いをテーマにした、珍しい絵本が、どんな思いから生まれたのか。絵本『かないくん』を入り口に、生と死について一緒に考えてみる。そんな、一風変わった展覧会だ。会場では絵本の原画とラフスケッチ、未公開の“本番とは別バージョン”の絵などを展示。他にも、谷川俊太郎による死についての詩や、ビデオインタビュー『死んだらどうなるか、考えたことがありますか?』も上映する。会場では関連グッズなども販売。ちなみに絵本のブックデザインを担当しているのは祖父江慎。“他の本とはちょっと違う”ユニークな装丁も、この絵本を特別な一冊にしているので、絵本のほうも手に取ってみてはいかが。
期間中に行われるトークイベントにも、個性的な顔ぶれが登場。5月18日には、『春風亭昇太と糸井重里が考える。「死ぬとどうなるんだろうねぇ。」 』、5月25日には『谷川俊太郎と工藤直子「死んだらどこに行く?」』を開催(チケットは完売。5月18日のみネット配信予定)。それぞれの視点からどう“死”が語られるのか、気になるところ。
【期間】5月16日(金)~6月2日(月)【会場】渋谷パルコ パート1・3F パルコミュージアム【料金】一般500円 学生400円 小学生以下無料【問い合わせ】 03-3477-5873【URL】http://www.parco-art.com【展覧会公式】http://www.1101.com/kanaikunten/