クセのありすぎる登場人物たちについつい没頭 新宿梁山泊『ジャガーの眼』

 現在、演劇を上演するにあたって最もライブ感あふれる場所はテント公演だろう。

 大雨や雷が鳴る夜は雨音や雷鳴がBGMに。例え、街宣車が通って大きな音を鳴らしていても、それすらBGMになってしまう。究極のライブ。

 テントといえば唐十郎ということになるのだろうが、新宿梁山泊も多くのテント公演を手がけている。そして今回上演するのは唐による名作『ジャガーの眼』。新宿梁山泊旗揚げの原点ともなった作品だ。

「ジャガーの眼」と名付けられた、不思議な力を持つ眼をめぐる物語。その眼を求め、多くの人々が争う、そんな人々の間をくぐり抜けてきたジャガーの眼が見つめてきた物語とは…。移植された眼球をめぐり幻想の世界が展開する。

 唐の当たり役だった探偵・田口を息子であり、テント公演初出演となる大鶴義丹が演じる。

【日時】6月14日(土)〜22日(日)(開演は19時。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)【会場】新宿花園神社 特設紫龍テント(新宿)【料金】階段指定席 一般4500円、当日5000円/桟敷自由席 一般3500円、当日4000円(棧敷自由席は日時指定整理番号付き)/学生席2800円(棧敷自由席限定・前売当日共。要学生証)【問い合わせ】新宿梁山泊(TEL:03-3385-7971 [HP]http://www5a.biglobe.ne.jp/~s-ryo/)【作】唐十郎【演出】金守珍【出演】金守珍、、三浦伸子、 渡会久美子、水嶋カンナ、広島光、染野弘考、小林由尚、申大樹、加藤亮介、島本和人、森永理科、小椋麗華、大鶴美仁音、寺中寿之、山田浩市、格清俊光、清水修平/大鶴義丹