KEYWORDで見るニュース 2014.6.6〜2014.6.19

取り調べの可視化
 検察や警察などによる取り調べを録音・録画すること。最高検は18日、試行していた取り調べの録音・録画(可視化)を10月1日から正式に導入するよう全国の地検に指示したことを発表した。東京、大阪、名古屋の特捜部などが手がける独自捜査事件などが対象となり、原則として全過程を記録する。さらに参考人や被害者の聴取についても録音・録画の試行を始める。検察が可視化を正式導入するのは独自捜査事件のほか、裁判員裁判対象事件や知的障害・精神障害がある人が容疑者や被告となった事件。

ノバルティスファーマ
 スイスに拠点を置く製薬会社ノバルティスの日本法人。同社が販売する降圧剤「ディオバン」の臨床研究データ操作事件で、ノ社元社員が患者データの管理者側に対して、約3000人分の患者データを自らに送信するよう40回にわたって要求していたことが11日発覚。東京地検特捜部は同日、薬事法違反(誇大広告)の容疑でこのノ社元社員、白橋伸雄容疑者(63)を逮捕。白橋容疑者の逮捕容疑は、脳卒中の発生数などの患者データを操作したほか、虚偽の数値を使った図表を京都府立医大に提供。平成23年10月ごろ、「脳卒中などを防ぐ効果が高い」などとする論文を海外の専門誌に投稿させたとされる。

性同一性障害
 全国の小・中・高校で、心と体の性が一致しない「性同一性障害」を抱え、学校に相談している児童生徒が少なくとも606人いることが13日、文部科学省の調査で分かった。うち約6割には学校側が服装などで特別な配慮をしているが、不登校や自傷行為など深刻なケースもみられ、文科省は相談体制の充実に向けた資料を今年度中に作成し、各校に配布する方針。