異国情緒から生まれる、新たな美術「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展 – 印象派を魅了した日本の美」

世田谷美術館 6月28日(土)〜9月15日(月・祝)

 19世紀後半から20世紀初頭の西洋では、浮世絵を中心とした日本の美術が大流行。日本美術に刺激を受けた作品も数多く登場し“ジャポニスム”という現象が生まれた。本展ではボストン美術館のコレクションから厳選された約150点を紹介。西洋の芸術家たちが日本の美術と出会い、何を取り入れ、新たな美を創造したのかを多角的に検証する。

 見どころの1つは、修復期間後、世界初公開となるクロード・モネの傑作《ラ・ジャポネーズ》。日本美術の愛好家でもあったモネ。日本の小物を取り入れた“日本趣味絵画”といえるのは同作のみといわれているが、本展では日本的モチーフを取り入れた初期の作品だけでなく、表現方法にも日本の影響が見られる晩年の作品を展示し、モネのジャポニスムの変遷をたどる。

 モネ以外にも、マネやドガ、ロートレック、ルノワールなど印象派の画家たちの名品と、彼らを魅了した日本美術を対比して展示。西洋の芸術家たちが日本美術のどんな点に着目したか、分かりやすく伝える。

 日本美術と西洋美術のつながりを感じることができる展覧会だ。

【時間】10〜18時(入場は閉館の30分前まで)【休】月(7/21、9/15は開館、7/22は休館)【料金】一般1500円 65歳以上1200円 大高生900円 中小生500円【問い合わせ】03-5770-8600(ハローダイヤル)【交通】東急田園都市線 用賀駅より徒歩17分【URL】http://www.boston-japonisme.jp/