鴻上尚史作品を一気に2本!!
『ビー・ヒア・ナウ』
鴻上尚史の第三舞台時代の作品である『ビー・ヒア・ナウ』が24年ぶりに上演される。1990年の初演以来、今回が初めての再演。1990年だから成立していたものと2014年になっても成立するものを分け、鴻上が台本を改訂。そして演出は映画監督で、近年は舞台の演出も手がけている深作健太が担当する。
男はある日、たった1行「お前を誘拐した」とだけ書かれた手紙を受け取る。その意味が分からないまま男はやがて得体の知れない者たちに追われていく。追っ手の狙うものは果たして…。
出演者は鴻上の主宰する「虚構の劇団」の劇団員を中心に、客演として「柿喰う客」の七味まゆみ、「モダンスイマーズ」の津村知与支が出演。深作の演出のもと、若い俳優と経験豊富な俳優が組み合って、いつもの鴻上の作品とは一味違った世界が展開される。
【日時】7月10日(木)〜21日(月・祝)(開演は火木金19時、水土日14時/19時。21日(月)は14時開演。14日休演。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)【会場】シアターグリーン BIG TREE THEATER(池袋)【料金】全席指定 前売り・当日共4500円【問い合わせ】日本劇団協議会(TEL:03-5309-4600=平日10〜18時 [HP]http://www.gekidankyo.or.jp/)【作】鴻上尚史【演出】深作健太【出演】小沢道成、小野川晶、杉浦一輝、三上陽永、渡辺芳博、塚本翔大、森田ひかり、木村美月/七味まゆ味(柿食う客)/津村知与支(モダンスイマーズ)
KOKAMI@network vol.13『朝日のような夕日をつれて 2014』
鴻上尚史、第三舞台と紀伊國屋ホールは切っても切れない関係だ。1985年に『朝日のような夕日をつれて』で初進出して以来、ホームとして多くの作品を発表してきた。そんな紀伊國屋ホールも今年で開場50周年。その記念公演として脚本・演出を改訂し、2014年版として上演することとなった。
この作品は第三舞台の旗揚げ作品であり、劇団の節目節目で上演されてきた代表作中の代表作。
ベケットの『ゴドーを待ちながら』をモチーフに作られたこの作品は日常の玩具メーカーでのエピソードとゴドーの世界をスピーディーに行ったり来たりする。ただひたすらに待ち続ける世界と、流行を追い続ける世界。当時から(今も)鴻上は作品の中で10年、20年先の流行や世相を描いているのだが、やはりこの作品でも玩具メーカーの開発するゲームという形でその“先を占う目”は表れる。
時代と並走する、時代と寝る、といった表現が流行ったときがあったが、鴻上は常に時代の遥か前を走り、ファンを驚かせた。さて、今回の作品ではどんな衝撃を与えてくれるのだろうか。
【日時】7月31日(木)〜8月24日(日)(開演は火木金19時、水土14時/19時、日14時。月曜休演。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)【会場】紀伊國屋ホール(新宿)【料金】全席指定 一般 8500円/U-25チケット 4300円(25歳以下・枚数限定・チケットぴあのみ取り扱い)【問い合わせ】サードステージ(TEL:03-5772-7474=平日11〜18時 [HP]http://www.thirdstage.com/)【作・演出】鴻上尚史【出演】大高洋夫、小須田康人、藤井隆、伊礼彼方、玉置玲央