新境地に挑む『体夢 −TIME』劇団桟敷童子

 桟敷童子といえば、劇場公演すらもテント公演かと思わせるようなスぺクタルな舞台セットと、社会の底辺で生きる人々を描いた群像劇が多くのファンの心をつかむ劇団だ。

 しかし今回の約1年ぶりとなる新作公演ではちょっと違った作風に挑戦するという。

 物語の舞台は世の終焉を迎えようという人類の末期。主人公の体夢は私生児。母は男たちに輪姦され沼に沈められた女、父はそのなかの一人。数奇な運命を背負って生まれた体夢は男たちに復讐しようとするが、男たちはすでに死んでいた。目的を失った体夢は放浪の旅に出るが、その先々には奇妙な人物や出来事が待ち受けていた…。

 過去にこだわり、物語を紡いできた彼らが初めて未来に目を向ける。底辺から這い上がってきた体夢が行き着く先にあるのは希望か絶望か?

 俳優たちのたたずまいから舞台上まで、変わるところと変わらないところも含めどんな世界を提示してくれるのだろうか。

【日時】12月11日(木)〜23日(火・祝)(開演は11・15日19時30分、12・16・19・22日19時、13・20日13時/18時、14・21・23日13時、17日14時/19時、18日14時。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)【会場】すみだパークスタジオ倉(錦糸町)【料金】指定席 一律3800円(枚数限定)/自由席(予約番号順に入場) 前売一般3300円、前売学割・墨田区民割引3000円(要・証明書提示)/当日券 一律3800円【問い合わせ】劇団桟敷童子事務所(TEL:03-3375-8288 [HP]http://www8.plala.or.jp/s-douji/)【作】サジキドウジ【演出】東憲司【出演】池下重大、板垣桃子、原口健太郎、稲葉能敬、鈴木めぐみ、外山博美、川原洋子、桑原勝行、山本あさみ、もりちえ、新井結香、椎名りお、大手忍、深津紀暁、渡辺穣(演劇集団円)、石原由宇(演劇集団円)