Krush-65kg級新王者NOMANが「喜んでいる暇はない」

 立ち技格闘技「Krush.49 & 50」(4日、東京・後楽園ホール)の一夜明け会見が5日、都内で開催された。
 会見には「50」のメーンで王者・寺崎直樹を破り、第3代Krush -65kg級王者となったNOMAN、セミで行われた-70kg級王座決定トーナメント準決勝で山内佑太郎に勝利を収めた山崎陽一、「49」のメーンでKrush復帰後2連続KO勝利を収めた渡部太基の3人が登壇。
 最初に登壇した渡部は「俺しかいない。後は決定を待つだけ」と改めてKrush -67kg級王者・牧平圭太への挑戦を表明。牧平についても「俺のほうが(会場を)わかせられるし、いい試合ができる。KrushのチャンピオンはKOできなきゃいけない。俺のほうがふさわしい」と話す。
 宮田充Krushプロデューサーも「挑戦者にふさわしい。資格は十分。あとは牧平選手のスケジュール次第」としており、早ければ3月大会でのタイトル戦の可能性もありそうだ。
 続いて登壇した山崎は前日の山内との試合を振り返り「KOで勝ててとりあえずは良かったが、4月に勝たなければ今回勝った意味がない」としたうえで、「3Rで打ち合いになったときに、最後まで距離を取ってくるのかと思っていたので(山内の)男気を感じた」と語る。2月6日の「Krush. 51」で行われる中島弘貴vs松倉信太郎の勝者と、4月12日の「Krush.53」で王座を争うこととなるが、「どちらが来ても何がなんでも勝つ。しっかり準備して望みたい」と締めくくった。
 新チャンピオンとなったNOMANはベルトを携えての登壇。「素直にうれしいと喜んでいる暇はない、という感じ。僕より強い人がいっぱいいる。その人たちにチャンピオンとして勝たないといけない自覚があるので、練習していかなきゃいけない」と話した。前日の試合後のリングでKrushのリングに上がるにあたって尽力してくれた関係者などに感謝の気持ちを伝えたNOMANだったが「僕が選んだ道は間違っていなかったということが証明できた。ベルトを獲って素直にそう思えた」と振り返った。
 -65kg級は国内外に強豪が揃う。今後の防衛戦についてはHIROYA、野杁正明らの名前をあげたが、試合中に拳を痛めたことからしばらく先のこととなる。