歩き続けた、天才たち『「生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村」展』
サントリー美術館 開催中〜5月10日(日)
琳派を築いた尾形光琳が没した正徳6年(1716年)、2人の天才絵師が誕生した。1人は、彩色鮮やかな花鳥図や動物を描いた水墨画で知られる伊藤若冲(いとうじゃくちゅう/享年85、1800年没)。もう一人は、中国の文人画の技法による山水図などを得意とした与謝蕪村(よさぶそん/享年68、1783年没)。伊藤若冲と与謝蕪村の生誕300年を記念して、同じ年に生まれ、ともに日本の美術史に名を残した2人の天才に迫る。
本展では、若冲と蕪村の代表作品から新出作品までを揃えるとともに、同時代の関連作品を加え、人物、山水、花鳥などの共通するモチーフによって対比させながら展示。それぞれ、直接交流したという記録は残されていないものの、ともに中国・朝鮮絵画からの影響が見られたり、同じ人物から評価されていたりと、ほぼ同時期に日本の文化界で活躍していた2人。その存在を通して、18世紀の京都の活気あふれる文化を感じ取ることができる。
【時間】10時〜18時(金土および5/3、4は20時まで開館。4/25は「六本木アートナイト」のため24時まで。いずれも入館は閉館の30分前まで)【休】火曜(5/5は20時まで開館)【料金】一般1300円、大学・高校生1000円、中学生以下無料【問い合わせ】03-3479-8600【交通】地下鉄 六本木駅 直結 東京ミッドタウン ガレリア3階【URL】http://suntory.jp/SMA/