第3代Krush－70kg級王者・中島「K－1で優勝するということを目標に戦った」

　12日に東京・後楽園ホールで行われた立ち技格闘技「Krush.53」の一夜明け会見が13日、都内で行われた。
「第3代Krush　－70kg級王座決定戦」で山崎陽一を判定で下しベルトを巻いた中島弘貴が登壇し、念願のベルト奪取に「不安もあったが王者になれてホッとしている。頑張ってきてよかった」と胸の内を明かした。ベルトには3回目のチャレンジとなるが「今回取れなかったらKrushのベルトを取れない選手なのかなって思った。頑張ってきて良かった」と感慨深げ。
　前日の試合後の会見で7月に行われるK－1トーナメントへ参戦の意思を示したことについては「7月のK－1の話を聞いて、それに出るためにも2月と4月はしっかり勝たなければいけないと思った。昨日勝ったので、チャンピオンとしてK－1に出たい。出たいというより、7月にK－1で優勝するということを目標に立てて戦ってきた」と改めて語った。
　宮田充プロデューサーも「Krushとしても中島選手にはK-1で海外の強豪と勝負してほしい」とのことから、K－1のリングでも中島のファイトが見られそうだ。

　セミファイナルで匠と対戦し、延長戦の末、2－1の判定で勝利を収めた堀尾竜司は前日の試合について「匠選手が強いのは分かっていたので勝つことができてうれしい。最後は気持ちの勝負だったと思う」と語る。
　－55kgで試合をする堀尾。この階級は同じジムの大雅が王者に君臨しており、ベルトへの挑戦は難しい状況となっているのだが、「すぐにはタイトルマッチはできないと思うが、タイトル戦ではなくても昨日みたいに自分がすごく気持ちが入って楽しめる試合をすると会場に来ているみなさんも楽しんでもらえると思うのでそういう試合をどんどんやっていきたいと思う。やっぱり同門だと挑戦することは難しいんですけど、正直にいうとできることなら挑戦させてもらいたい。それが難しいのは分かっているので、誰もが僕が挑戦するにふさわしいと納得してもらえるように、これからも熱い試合を続けていきたい」と本音もチラリと見せた。
　これについて宮田充Krushプロデューサーは「昨年からしっかり結果を出している。今回の勝利でまた評価を高めた。4月19日に行われるK－1の55kgのトーナメントに大雅が出るが、そこでどういう結果が出るか。寺戸、瀧谷、石田、出貝とは石田と一度対戦しただけ。彼らの結果を踏まえて、次の堀尾選手の対戦相手を考えたい」と語っており、堀尾は今後はタイトル戦に匹敵する戦いを繰り広げることになるかもしれない。
　またAKB48の倉持明日香のファンという堀尾は「まだ堀尾竜司という名前は誰も知らないと思うんですが、これから少しずつ名前を知ってもらえるようになって、倉持さん本人にも知ってもらえるような選手になっていけたらいいな、というのは目標のひとつです」と語った。