共鳴する音楽。「共鳴」チャットモンチー
サポートメンバーを加えた4人の新体制でチャットモンチーが最新アルバムを完成させた。これまでの作品を振り返ってみると常に良い意味で自由な雰囲気を漂わせてきたバンドだが、本作からはこれまでの自由さとはまた違ったベクトルでの自由、バンドが変幻自在であること、自由自在な存在であるという印象を受ける。収録された12曲は、曲ごとに体制が異なる。男陣(恒岡章、下村亮介)、乙女団(世武裕子、北野愛子)それぞれとの4ピース、橋本・福岡と恒岡の3ピース、そして橋本・福岡の2ピースと4つの体制があり、当たり前のことだが体制ごとに曲のカラーや雰囲気が変わっている。そしてそれぞれが『共鳴』しあってこのアルバムが成立している。ロックな楽曲はもちろんだが、アイドルを思わせる楽曲、琴線を震わすメロディックなナンバーと自由に変化するチャットモンチーが聞ける。作家の西加奈子が作詞した『例えば、』も収録している。
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