大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第42回 この夏、ダイノジが上げる”喜劇”というでっかい花火。
ダイノジの夏といえば夏フェス……ではありますが、今年の夏はそれだけじゃない。20周年の夏、ダイノジは喜劇に挑戦します。それが、『ダイノジ活動20周年記念公演「テイラー・バートン〜奪われた秘宝〜」』!……ダイノジ活動20周年記念公演。なんだか、すごい。関わってる人たちみんなが、持ち上げてくれてます。
自分のブログでも書いたことだけど、以前から喜劇をやってみたいって思っていました。そのなかでいろんな出会いや巡り合わせがあり、20周年っていうのもあって実現しました。脚本は、西野くん(キングコング、西野亮廣)にお願いしています。前に自分で書いて芝居をやったこともあるし自分でっていう選択もあったんだけど、今回は西野くんにお願いしたかった。西野くんは、誰も傷つかない、死なない、ハッピーエンドな話を作るんです。ダイノジはコントのなかでも人が死ぬので、そうじゃないことをやりたいっていうのがあって。それに、西野くんは、タモリさん、鶴瓶さん、三谷幸喜さんが認めるクリエイティブな才能でもありますから、その感じに挑んでみたいなっていう気持ちがあったんですよね。
さて、舞台ですが、テイラー・バートンっていう宝石があって、それを盗む側がいて、守る側がいて……そのなかで誰が一番ずるいのかっていうもの。大筋はそんなお話です。それをですね、「グランジ PRESENTS」「ブロードキャスト!! PRESENTS」、西野くんやNON STYLEの石田の「ナイスなやつらPRESENTS」、そして「ダイノジ PRESENTS」という4組の異なるキャスト陣が、それぞれ違った演出家と組んで6日間にわたって上演します。同じ話なのにまったく別の舞台になってるかもしれないし、そうでもないかもしれない? 見てくださる方はそれぞれを見比べる楽しみ方もあると思います。
僕らの演出をしてくれるのは、川尻恵太さん。エレキコミックやエレ片、ラーメンズと仕事をしている方ですけど、西野くんの推薦。自分たちのなかからは出てこないアイデアでしたね。まだどうなるかはこれからってところもあるけど、普段使っている武器は使わないつもり。大地さんのマッチもエアギターも出ないし、ラジオDJも出てこない。西野くんの脚本、川尻さんの演出…そこに飛び込んで行ってどうなるのか、楽しみですよ。
公演は、8月18日〜23日まで、草月ホール。ダイノジ出演は、20、21、22日の3日間で3公演です。もともとは、ダイノジの喜劇というところからスタートしたのに、いろんなことを考えていたら、壮大なものになっています。ダイノジの喜劇、期待していてください。