ここは、観光客も東京人もハマる町 浅草、再発見![第8回 したまちコメディ映画祭in台東]
コメディー映画の祭典『したまちコメディ映画祭in台東』が9月18日から、浅草・上野エリアで開催。観光客だけじゃない、東京人も意外に知らない?下町・浅草の奥深い魅力を再発見しに出かけよう!
「したコメ」今年も超豪華ゲスト&ラインアップ
2008年、日本初の本格コメディー映画祭として誕生した『したまちコメディ映画祭in台東』(したコメ)。芸術・文化施設が集まる上野と、古き良き庶民文化が受け継がれる下町・浅草エリアで開催されるユニークな映画祭として人気が定着。今年で8回目を迎える。浅草在住のクリエイター、いとうせいこう総合プロデューサーを中心に“映画(Cinema)”“したまち(Down town)”“笑い(Comedy)”という要素をテーマに、多彩な作品上映やイベントを開催。さらにエリアを舞台とした各種イベントとも連動し、地域住民も参加して映画祭を盛り上げているのも大きな魅力だ。
期間中は多くの豪華ゲストが来場。最初の注目ポイントはレッドカーペット(9月19日/オレンジ通り〜浅草公会堂)。浅草らしい演出や、観客とカーペットの距離の近さ、アットホームな雰囲気は『したコメ』ならでは。
豪華ゲストといえば、今年は〈コメディ栄誉賞〉をビートたけしが受賞したことも話題を呼んでいる。ビートたけしの“故郷”ともいわれる浅草フランス座演芸場東洋館にて『菊次郎の夏』の35mmフィルム上映とトークイベントも開催される(当日券無し)。
ジャパンプレミアを含む、豪華な国内外のコメディーを揃えた特別招待作品も見逃せない。『したコメ』らしく、多彩な“笑い”を感じられるラインアップに注目。オープニングセレモニーを飾る特別招待作品『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』のボビー・ファレリー監督も来場予定。おバカ映画の数々を手掛けてきたファレリー監督だけに『したコメ』との化学反応にも期待。
個性的な映画やイベントと合わせて、舞台となる浅草・上野の街めぐりも本映画祭の楽しみの一つ。もともと浅草を中心としたこの下町エリアは日本の喜劇発祥の地。映画や特別イベントを楽しんだら、下町界隈を散策して、東京の魅力を再発見してみるのも楽しそう。
オープニングセレモニー&上映/特別招待作品『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』(ジャパンプレミア)
ピーター&ボビー・ファレリー監督がジム・キャリーの出世作を復活させた注目作。
特別招待作品『全力スマッシュ』
香港発、『少林サッカー』を彷彿とさせる超絶痛快バドミントンコメディー!
特別招待作品『ムーン・ウォーカーズ』(ジャパンプレミア)
“月面着陸”のねつ造映像制作をめぐるドタバタコメディー。『ハリー・ポッター』シリーズのルパート・グリント出演作。R15+
特別招待作品『すれ違いのダイアリーズ』
へき地の小学校に赴任してきた青年教師の“片思い”を描く、タイ発ハートフルな胸キュンコメディー。
特別招待作品『Absolutely Anything(原題)』
サイモン・ペッグ、ケイト・ベッキンセールら豪華キャストが集結した抱腹絶倒のSFコメディー。故ロビン・ウィリアムズとモンティ・パイソンも声で出演!
ビートたけしリスペクト上映『菊次郎の夏』
コメディー栄誉賞に合わせ、北野武監督の代表的感動作を上映!
今年も力作短編映画が勢揃い。大賞受賞作は!?
コメディー映画界の未来を担う若き才能を発掘するコンペ部門〈したまちコメディ大賞〉。20分以内のオリジナル・コメディー作品の中から選ばれた、入選作品10本を上映。当日は出品作品を一挙上映し、授賞式も行う。
7回目となる今年は、映画監督・廣木隆一、コラムニストの犬山紙子、イラストレーターの安齋肇、そして映画祭総合プロデューサーのいとうせいこうが審査員を務める。入選作品の中から、審査員と観客の投票によりグランプリ、準グランプリ、観客賞を決定。また、アバンタイトルとして昨年のグランプリ受賞作『破れタイツ』と、今年の招待作として山口雄大監督、坂口拓・斎藤工出演の『手鼻三吉 TEBANA SANKICHI 2015 したコメバージョン』も上映。(9月21日/浅草公会堂)
他の映画祭では、決して味わうことができない!? したコメならではのコア企画。特に毎年人気なのが、この3つ。
まずは、日本の声優界が誇る豪華な顔ぶれが名作映画を生で“口演”する『声優口演ライブinしたコメ2015』(9月18日/浅草公会堂)。羽佐間道夫、野沢雅子、山寺宏一ら声優界のレジェンドたちがバスター・キートン作品などで共演。アニメや現代映画とはまた違う趣を楽しんで。
B級映画ファンのお楽しみといえばこちら。『「映画秘宝」presents 映画秘宝20周年記念まつり』(9月20日/浅草公会堂)。禁断映画『グリーン・インフェルノ』の上映に加え、町山智浩&高橋ヨシキによるここだけの映画トークもお見逃しなく。